講師と生徒さん達のふれあい日記
 ナントのジャコ2009.5.24
 「ジャック・デゥミの少年期」を観ました。高校生のときにみて、ずっと好きな映画です。
 原題は「ナントのジャコ」(ジャッコは、彼の愛称)というのですが、愛情たっぷりに、彼の妻のアニエス・ヴァルダが撮った、ジャコの遺作のような、夫婦共作みたいな、映画です。
 ジャッコの小さい時からの記憶の再現と、彼のつくった映像を織り交ぜて、できた映画です。2時間の、普通の小品ですが、とても大好きな映画です。
 ジャコは自分の故郷のナントをとても愛していました。彼が愛した昔のハリウッドのミュージカル映画、色彩感覚など、彼が愛したものが、彼に素晴らしい映画をつくらせたのです。この映画を観て、よくわかりました。
 
 ジャコは自分の郷土に非常に愛着をもっていました。彼が愛するものが、彼を素晴らしい映画をつくらせたのです。

 パトリlック・ドゥヴェール2009.5.24
 とても好きな俳優がいます。パトリック・ドゥヴェールという俳優です。
 ただ好きなだけなのですが。高校生のときから好きです。
 フランスの俳優です。
 「さよなら警察官」「ハンカチのご用意を」「セリノワール」「海辺のホテルにて」などに出演しています。
 日本であまり知られていませんが、とても才能にあふれた、素晴らしい俳優で、大好きです。
 「セリノワール」の冒頭の一人芝居は、天才的です。劇場公開されていないのが残念です。
 彼の映画が、もっと日本で観られたらいいのにと心から思います。

 善良霊2009.5.23
 死んだ芸術家は、善良霊になって、人を守っているそうです。
 たとえば、ゴッホは、自分が売れないことで苦しみました。だから、今は売れない芸術家を守っていきているそうです。

 私は、その守りを感じています。
 私は守られている。

 この人から、私は守られている。生徒が一人だった時期がありました。それでも、生活できたのです。
 今は、生徒が適度にきています。
 私、この人から守られている。
 
 クリムトから、守られている。彼は、自分が検問に非常に苦しんだ人でした。
 無念が晴れてゆく。大学時代、美術の授業がありました。ずっと、普通の小学校、中学で、「エロい」と言われて、苦しみました。ちょっと裸体画をみていただけなのに。
 まわりはおもしろくても、とてもつらかった。苦しかった。小さいことでも。真剣に考えて苦しみました。
 いじめにあった気分で、とても苦しかった。
 大学で、初めて居場所が見つかった気がして、気が晴れました。
 わかってもらえた。普通に過ごせた。
 私、この人たちから守られている。ゴッホの守りが、天の上から、降り注いでいた。
 だって、どうして生活していけるのでしょう。生徒が一人でも、私、乗り切れた。この人たちから、守られている。
 共にいる。私、守られて。

 ヌーダ・ウェリタス2009.5.23
 私の好きな絵にクリムトの「ヌーダ・ウェリタス」という絵があります。この絵には、鏡と蛇が描かれています。
 鏡は真実のシンボルです。蛇は死と再生のシンボルです。誰がみなくても知っている。再生は約束されている。そんなことを、描いた絵です。
 クリムトは、検問の中で、死ぬ思いでたたかい、恥ずかしい思いの中、自分は正しいのかと悩み、たたかって、くやしい思いで、芸術作品をつくりあげてきました。とてもつらかったと思います。

 太陽に脅迫されて2009.5.23
 ゴッホは、「太陽に脅迫された」という言葉を残しています。
 今日、東京都国立美術館でゴッホ展が終わったところですが、彼は、太陽に脅迫されて、あのひまわりなどの名作や、絵を大量に描いていたというのです。
 ムンクも、太陽に脅迫されて、あの有名な「叫び」を描いたというのです。
 「叫び」は、ノイローゼを描いたものです。自然がこわかったというのです。
 太陽は、アポロンの惑星です。アポロンは、芸術の神です。
 神的狂気という言葉があります。それは、狂っているのではなく、芸術の神が芸術家に、創作をさせるために狂気を吹き込むのだというのです。
 ダンテ・ガブリエル・ロセッティは、妻の墓を掘り起こすという事件を起こしていますが、その棺おけから掘り起こした詩集は、売れに売れた名作です。
 芸術の神が、創作をさせ外に発表させるために吹き込んだ狂気です。
 エゴン・シーレは、そのような神狂気の中で、ヌードを大量に描き、警察にわいせつ罪でとらえられ、つらい思いをして、無念の中で死んでいきました。
 涙がでてきます。それで名作が世に出されて、評価を受けたとしても、当の本人には、つらくて、しょうがありません。
 狂気はつらいものです。死にたくて、はずかしく、しょうがありません。
 ゴッホらも、そのような思いで、いました。いくら名作といわれても、本人らは、つらくてしょうがありません。
 私も、自然がこわかった時があります。最近、落ち着いてきました。
 ロセやムンクらの絵や評伝を読み、心がなぐさめられました。
 芸術には、そのような効果があるのだと思います。

 くやしくてしょうがありません。だれにもわかってもらえない時。
 無念感でいっぱいです。くやしくて、しょうがない。
 ヌーダ・ウェリタス。いじめられて真珠を産み出すあこや貝。
 ゴッホも、ムンクらも、自殺未遂など過酷な目にあい、無念な中で死んでいった人や、変なことをしている人がたくさんいます。
 でも、決してそうではない。
 クリムトは、絵を描いただけなのに、わいせつ罪にとわれ、たたかいつづけたのです。
 わかってくれる人は、きっといる。みんなにわかってもらえなくても、きっといるのです。

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