アンソールという、ベルギーのオステンドという地域の画家がいて、もう亡くなっているんですけどね、世界的有名人なんです、アンソール。

年をとってから認められて、レジオンドヌールをもらって、男爵の称号をもらって。

有名な話なのですが、アンソールの描いた絵で評価されているのは、25~35歳の時に描いた絵を、41年後、年をとってから評価されている、不思議な画家なのです。

そのアンソールも地元苦がすごい人で、25~35歳の頃、誰からも認めてもらえず、評価されず、40代になっても母親から経済援助をされて生きていて、地元であざ笑われる苦しみを表現した「キリストのブリュッセル入場」は今ではアンソールの代表作です。

私が感情移入しているアンソールの言葉は「年老いた恐ろしいオステンドの海賊たちは、刺激の強すぎるかぎタバコを差し出しました」という言葉です。

私も、土崎で、刺激の強すぎるかぎタバコを、さんざん差し出されました(本当にタバコで何かされたとかではなく、ものの例えです)。

中学生、知らない高校生たち、小学生たち、主婦たち、年寄りたちから、道を歩いていたら、大声で悪口を言われ、普通に道を歩けなかった。すごくトラウマだった。

2006~2007年は、土崎の住民に、さんざん苦しまされた。

アンソールは大学時代以外、オステンドを離れることはなく、屋根裏部屋の孤独なアトリエで制作を続けていたのですが、年をとってから、認められ、レジオンドヌールをもらい、男爵になったのです。

いつもアンソールの本を読んで、感情移入したり、感動したりして、めそめそ泣いているピアノの先生です。

2017年、朝、道を歩いていたら、高校生3人が自転車で走ってきて、また何か言われたらどうしよう、と怖かったのですが、

「おはようございまーす」

と言われ、「俺らってめったに人に挨拶とかしないけどねー」と言っていました。地元苦が解消されました。

今、土崎で普通に暮らせるようになったことは私の大きな喜びです。

アンソールがオステンドで生涯暮らしたように、私も生涯、土崎の自宅でピアノ教室をやっていく、と決めています。

その他に地元苦で感情移入しているのは、「マレーナ」(ルチアーノ・ヴィンセンツォー二著)です。

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ブログ 2018/10/09